エムドゲイン®ゲルを用いた歯周組織再生療法

エムドゲイン®ゲル(emdogain®gel)は、スウェーデンのビオラ社で
開発された歯周組織再生誘導材料です。
歯周組織とは、歯の周りを取り囲んでいる組織のことで 歯茎、歯根膜セメント質、歯槽骨のことです。
歯周病とは、菌によってそれらの組織が壊されていく病気です。
エムドゲイン®ゲルは、ブタの歯胚より抽出粗精製された製剤で
エナメルタンパク、成長因子などを成分として含みます。
歯周外科手術の際に、エムドゲイン®ゲルを塗布することにより、
歯周組織の再生を促し、失われた骨の回復を期待する治療です。

・エムドゲインの安全性
2002年に厚生労働省の認可を受けており、
約40ヵ国で20年以上、200万人以上の患者様に 対する治療実績があり、副作用の報告も少なく、
高い安全性が実証されています。
エムドゲイン
・エムドゲインの適応性
歯周ポケット6㎜以上、骨欠損4㎜以上、垂直性欠損 根分岐部病変2度まで
・エムドゲイン療法の手順
麻酔をかけ、歯肉を切開、剥離しますと歯根が露出します。
器具、薬品を使って歯根表面を徹底的に清掃します。(EDTA)
その後、エムドゲイン®ゲルを塗布し、縫合して終了です。
骨欠損が多い場合はBio-Oss(骨補填材)を併用します。
エムドゲイン
・エムドゲインの術後
歯周組織の再生には、8ヵ月~数年かかる場合があります。
術後のケア次第で、再生治療が成功するかどうか左右するので とても重要です。術後は手術部位を清潔に保ち、
刺激を与えないようにする必要がある為、4週間程度歯ブラシを当てず うがい薬(コンクールなど)を使用します。
また歯間ブラシ等も2ヵ月ほど使用してはいけません。
その為、週に1~3回ほど来院していただき、 医院での清掃が必要になります。
また、喫煙は血行不良を招き、治癒が遅れるだけでなく、 治療の効果が薄れてしまいますので可能であれば禁煙しましょう。
また治療部位を安静にしたいので、そこで咬むのは控えてもらうようになります。

まとめ

適応症例が限られ、行ったすべての治療が成功するわけではありません。
しかし、安易に抜歯してしまう前に、一度は検討した方がいい治療法だと思います。
治療が成功すれば、抜歯してインプラントにするよりも はるかに治療費を抑えられます。
何より、天然歯に勝る治療はないと考えておりますので、 治療後の仕上がりもいいと考えられます。
もしも、自分自身が同じ様な状況になったと想定しても、 ぜひ抜歯の前に、行ってほしい治療方法のひとつです。