各材料の特徴

よく使う材料の種類について

ドクター
ドクター
金銀パラジウム合金
いわゆる銀歯のこと 見た目が銀。時間が経つと錆びて金属イオンが溶けだし金属アレルギーの原因になる。
歯、歯肉が黒くなったりする。汚れが付きやすいため二次的な虫歯になりやすい。
金属なので強度があり、すり減ったり壊れたりしにくい。保険適用なので費用が抑えられる。
銀歯と呼ばれるものには、他にアマルガムがあります。
成分に水銀が50%含まれており、安全性に疑問が残るため当院では使用しておりません。
金銀パラジウム合金
コンポジットレジン(CR)プラスチックの一種
色が選べるので自然な仕上がりに治せる。
歯を削る量が少なく出来るため、治療期間が短く済む。
吸水性があるので、時間が経つと変色する。
強度が低いので、すり減ったり割れたりする可能性がある。(奥歯の大きい場所に使うにはは不向き)
持ちや見た目が、歯科医の技量に大きく左右される。
保険適用なので費用が抑えられる。
汚れが付きやすいため二次的な虫歯になりやすい。
小さい虫歯で使用することが多いです。
コンポジットレジン(CR)プラスチックの一種
コンポジットレジン(CR)プラスチックの一種
金合金 (Gold)
薄く作れるので適合が良く、隙間もできにくく汚れが付きにくいため二次的な虫歯になりにくい。
歯の硬さに近いので噛み心地が良い。材質の劣化が少なく、金属アレルギーの心配が少ない。
金属なので割れづらい。
デメリットは見た目が金なので目立つこと。
(当院では、保証付きです)
ハイブリットセラミック
セラミックとプラスチックの混合物。歯と色が近いので目立たないが、光沢が少ない。
ベースはレジンなので、すり減ったり変色する。割れることがあるため、歯を削る量が増えたりすることもある。
金属アレルギーの心配はありません。
(当院では、保証付きです)
セラミック
歯の色に近く透明感ありきれい。身体に優しく、アレルギーの心配なし。
経年劣化しずらく二次的な虫歯になりやすい。レジンと違って変色しづらく、汚れもつきづらい。
割れることがあるため、歯を削る量が増えたりすることもある。
(当院では、保証付きです)
セラミック
セラミック
セラミック
ジルコニア
模造ダイヤとも呼ばれるほど非常に硬く耐久性に優れているセラミックなので奥歯に適している。
歯ぎしりや噛む力が強くハイブリットレジンやオールセラミックで
欠けたり割れてしまう方でもオールジルコニアなら対応可能なケースが多い。
ジルコニア自体は、透明感が無いため少し審美性が劣りますが金属アレルギーの心配はありません。
(当院では、保証付きです)
ジルコニア

手前左ジルコニア、右奥セラミック(ジルコニア陶器様透け感無し、セラミック歯に類似透明感あり)

各材料の特徴

見た目 耐久性 親和性 負担
金銀パラジウム合金 見た目 耐久性★★★ 親和性 負担保険
CR 見た目 耐久性 親和性★★ 負担保険
HJK硬質レジン 見た目★★ 耐久性 親和性★★ 負担保険
レジン前装冠 見た目★★ 耐久性★★ 親和性 負担保険
メタルボンド 見た目★★★ 耐久性★★★ 親和性★★ 負担自費
ハイブリットレジン 見た目★★★ 耐久性★★★ 親和性★★★ 負担自費
オールセラミック 見た目★★★★★ 耐久性★★★★ 親和性★★★★★ 負担自費
ジルコニア 見た目★★★★ 耐久性★★★★★ 親和性★★★★★ 負担自費
ジルコニア+セラミック 見た目★★★★★ 耐久性★★★★★ 親和性★★★★★ 負担自費
ゴールド 見た目★★★ 耐久性★★★★★ 親和性★★★★ 負担自費

費用

金銀パラジウム合金 保険適用
コンポジットレジン(CR) 保険適用
金合金 (Gold)
インレー ¥74,800(税込)保証付き
クラウン ¥154,000(税込)保証付き
ハイブリットセラミック
インレー ¥30,800(税込)保証付き
クラウン ¥49,500(税込)保証付き
セラミック
インレー ¥41,800(税込)保証付き
クラウン ¥88,000(税込)保証付き
ジルコニアセラミック
インレー ¥63,800(税込)保証付き
クラウン ¥132,000(税込)保証付き
フルジルコニア
インレー ¥52,800(税込)保証付き
クラウン ¥110,000(税込)保証付き

まとめ

材質について説明しましたが、どの材料にもメリット・デメリットがあります。
治療している歯の状態、部位によって材質の向き不向きありまた自費治療は保険適応のものと比べて高額になりますので ご相談の上、よく検討して決めていただくのが良いかと思いますのでお気軽にご質問下さい。
また、高価なセラミックなどを入れても基本的な虫歯処置(下準備)が しっかりしていなかったりメンテナンスはしていかないと持ちが悪くなるので 定期検診をおすすめします。
当院では、ほとんどの自費治療の材質は保証しておりますのでご安心下さい。
当院の定めた定期検診に来られた方に限ります。

医療費控除 歯科の医療費が年間10万円超えた場合
確定申告を行うことで税金が還付される場合があります。

詳しくは、こちらをご覧ください

歯の土台(コア)について

神経を抜いた歯は、水分を失い、もろく割れやすい状態になります。
そのままでは被せ物(クラウン)を支えられないため、歯の中に“土台(コア)”と呼ばれる補強材を入れてから、上に被せ物を装着します。
この「コア」は、歯を内側から支える大切な役割を持っています。

メタルコアとファイバーコアの違い

コアには大きく分けて「メタルコア(金属の土台)」と「ファイバーコア(グラスファイバーの土台)」の2種類があります。
それぞれに素材や特徴の違いがあります。
項目 メタルコア ファイバーコア
素材 金銀パラジウム合金などの金属 グラスファイバーとレジン(樹脂)
柔軟性 硬く、しなりが少ない 天然歯に近いしなやかさ
歯根への負担 噛む力が直接伝わりやすく、歯根が割れるリスクがある 力を分散し、歯根破折のリスクが低い
見た目(審美性) 金属の色が透けたり、歯ぐきが黒ずむことがある 白く自然な色調で、セラミック冠と相性が良い
金属アレルギー アレルギーを起こすことがある 金属を使用しないためアレルギーの心配がない
保険適用 保険診療で使用できる 自費診療(保険外)
再治療時 除去が難しく歯を大きく削る必要がある 除去しやすく、歯へのダメージを抑えられる

メリット・デメリットまとめ

メタルコアのメリット
・保険が適用され、費用を抑えられる
・強度が高く、長年使用されてきた実績がある
メタルコアのデメリット
・歯根破折や歯ぐきの黒ずみが起きることがある
・金属アレルギーのリスクがある
ファイバーコアのメリット
・天然歯に近いしなやかさで、歯にやさしい
・白く自然な見た目で、審美的に優れている
・金属アレルギーの心配がない
ファイバーコアのデメリット
・保険が適用されない(自費診療)
・強い衝撃には注意が必要

当院の考え

当院では、歯への負担が少なく、見た目にも自然なファイバーコアをおすすめしています。
グラスファイバーの芯をレジン(樹脂)で補強した構造により、破折しにくく、セラミック冠との相性も良い材質です。
金属を使わないため、金属アレルギーや歯ぐきの変色の心配も少なく、健康的で美しい仕上がりが期待できます。