【セカンドオピニオン】1年以上治らない根管治療とフィステル(膿の穴)…原因は診断ミスと設備不足!?【学芸大学の歯科医院】

「フィステル(歯茎にできる膿のふくらみ・穴)ができたので他院で1年以上も根管治療を続けているが、一向に治らない」という患者さんがご相談に来られました。
実際に診察してみると、上顎の前歯(1番)にフィステルがあり根管治療の途中だったのですが……なぜか隣の歯(2番)まで根管治療の途中になっていました。
仮封(仮の蓋)を外してみたところ、2番の歯からは出血も見られました。
患者さんにお話を伺うと、「1番の歯を根管治療してもフィステルが消えないから、隣の2番の歯も根管治療してみましょうと前の歯医者で言われた」とのことでした。
そもそも、歯茎にフィステルができる原因としては、主に以下の3つが挙げられます。
① 根尖性歯周炎(歯の根の先の細菌感染)
② 歯根破折(歯の根っこが割れている)
③ 重度の歯周病
確かにフィステルの原因として①の「根尖性歯周炎」は多く、その場合は根管治療を行えば治っていきます。
しかし、当院で精密な検査を行ったところ、1番の歯の歯周ポケットは「9ミリ」とかなり深く、歯科用CTで確認すると1番・2番ともに根尖(根の先)の骨吸収は見られませんでした。
つまり、フィステルの本当の原因は根尖性歯周炎ではなく、「1番の重度歯周病による骨吸収」だったのです。
さらに、2番の歯からの出血は「パーフォレーション(治療器具によって歯の根に穴が開いてしまっている状態)」でした。
治療のスタート地点である「診断」を誤ってしまうと、当然ながらいくら治療を続けても治りません。
治らないからといって原因ではない隣の健全な歯まで根管治療をし、挙句の果てにパーフォレーションを起こしてしまうというのは、患者さんにとってあまりにも悲しい結果です。
恐らくその歯科医院には歯科用CTがなく、CT撮影を行わなかったため診断が難しかったのかもしれません。
CTがない場合はレントゲン写真(デンタル)と歯周ポケット検査だけで判断することになりますが、立体的に患部を把握できるCTがあるかないかでは「診断力」に天と地ほどの差が出ます。
正しい診断ができて初めて、正しく適切な治療を行うことができます。
今回のご相談を通して、歯科用CTという精密な検査設備のありがたさと大切さを改めて実感いたしました。
「歯医者に長く通っているのに一向に症状が改善しない」
「原因がよく分からないまま治療が長引いている」
そんな不安をお持ちの方は、ぜひ一度当院のCT設備によるセカンドオピニオンをご検討くださいね。
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井上歯科クリニック 学芸大学
院長 嶋本誠



